大分県の名産品は？食材やお茶、お酒、工芸品を一気に紹介

大分県は温暖な気候と豊かな土壌に恵まれており、四季折々の野菜や果物が豊富に作られています。
ここからは、大分県の代表的な農作物をご紹介します。

大分県産のかぼすは、国内シェアの9割以上を占めている名産品です。
豊かな酸味と香りが料理を引き立てるため、鍋料理や魚介の刺身のほか、和食の味付けにも欠かせない存在です。
露地栽培のかぼすの旬は8～11月で、3～7月にハウス栽培のものが出回ります。

大分県の白ねぎは、大きくて身が詰まっており、みずみずしい甘味が特徴。
白い部分が30cm以上と長く、緑の葉の部分とのコントラストがきれいです。
一年を通して流通していますが、特に多く出回るのは12～3月頃です。

小ぶりで風味豊かなこねぎも、大分県の名産品です。
シャキシャキとした食感が特徴で、薬味やサラダ、あえ物などにぴったり。
一年を通して収穫が可能で、季節によって出回る量にそれほど変化はありません。

大分県産のサツマイモは、ねっとりとした甘さとしっとりとした舌触りが特徴。
焼き芋にすると、そのおいしさを存分に楽しむことができます。
品種は「べにはるか」が主流ですが、加工用として「アヤムラサキ」や、醸造用として「コガネセンガン」も栽培されています。
べにはるかの旬は12～4月頃です。

大分県のピーマンは肉厚でやわらかく、鮮やかな緑色をしているのが特徴。
苦味が少なく甘味が強いので、ピーマンが苦手な方にもおすすめです。
大分県のピーマンは一年中出回っていますが、露地栽培の収穫時期である6～9月頃のものが一番おいしいといわれます。

夏の日差しをたっぷりと浴びて、甘く濃厚な味わいの大分県のトマト。
トマトは、まだ青い時期に収穫して流通するのが一般的ですが、大分県のトマトは赤くなってから収穫します。
そのため、通常のトマトよりも味が濃く、リコピンの量も多くなっています。
大分県のトマトは一年中流通していますが、特に多く出回るのは7～8月頃です。

大分県は全国でも有数のしいたけの産地で、肉厚で風味豊かな乾しいたけが有名です。
乾しいたけには旨み成分であるグアニル酸が豊富に含まれており、煮物や炊き込みご飯に使うと旨みを存分に味わうことができます。
一年中流通しているので、季節ごとの旬の食材といっしょに味わってみてください。

大分県のイチゴは、鮮やかな赤い色と濃厚な甘さが特徴です。
かつては「さがほのか」を中心に栽培されていましたが、近年ではオリジナル品種の「ベリーツ」の栽培が盛んです。
大分県のイチゴは、12～5月頃に旬を迎えます。

温暖な気候の大分県では、ハウスみかんの栽培が盛んです。
大分県のみかんの特徴は、果汁があふれ出すようなジューシーさとしっかりとした甘さ。
中の皮が薄くて濃厚な甘味のみかんを作るために、与える水分量にこだわって作られています。
出荷時期は4～10月上旬です。

大分県の梨は、甘さと酸っぱさのバランスが絶妙な濃厚な味わいで、海外でも人気が高いです。
「幸水」や「新高」「新興」「豊里」とさまざまな品種を栽培しており、7～12月下旬にかけて旬の梨を味わうことができます。

ブドウも大分県産の果物として知られ、「シャインマスカット」や「ピオーネ」が代表的な品種です。
大分県のブドウは糖度が高くて甘いだけでなく、粒が大きくて果汁が多く、皮がやわらかいので丸ごと食べられるのも魅力。
「シャインマスカット」は8～9月に、「ピオーネ」は7月初旬～9月中旬に旬を迎えます。

大分県では、豊かな大自然の中で育てられた高品質な畜産物が生産されています。
ここでは、代表的な牛肉や豚肉、鶏肉についてご紹介します。

大分県は、「おおいた豊後牛」や「おおいた和牛」といったブランド牛が有名です。

おおいた豊後牛

「おおいた豊後牛」は、大分県内で育てられた黒毛和種のうち、厳しい基準を満たしたものだけが認定される高級和牛です。
きめ細かいサシとやわらかな肉質が特徴で、焼き上げると脂の甘味が口いっぱいに広がります。

おおいた和牛

「おおいた和牛」は、豊後牛の中でも特においしさにこだわって育てられた肉質等級4等級以上のものだけを選んだ上質な牛肉です。
ステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きといった、肉の旨みそのものを味わえる料理で楽しんでみてください。

大分県の豚肉には、「米の恵み」「桜王」「九重夢ポーク」など、さまざまなブランドがあります。
どれもクセが少なく、肉本来の旨みと甘味がしっかりと味わえるのが特徴。
食感はきめ細やかで適度な弾力があり、もっちりとした口当たりが楽しめます。

大分県には、「おおいた冠地どり」や「豊のしゃも」といったブランド鶏があります。

おおいた冠地どり

「おおいた冠地どり」は、しっかりとした旨みとやわらかくてジューシーな味わいが特徴の地鶏です。
飼育から加工まで、すべて大分県内で行われています。
シンプルに塩焼きや鶏ハムなどにして、肉そのものの旨みを味わえる調理法がおすすめです。

豊のしゃも

「豊のしゃも」は、大分県で育てられたしゃものブランド。
飼育密度を低くしてストレスを与えないように育てられたしゃもは、強い旨みとしっかりとした歯ごたえがあります。
脂身が少ないながらもジューシーで、噛むたびにコクと風味が口いっぱいに広がります。

豊かな海に囲まれた大分県では、新鮮でおいしい海産物が多く水揚げされています。
大分県を代表する海産物についてご紹介します。

大分県の名品であるかぼすを飼料に加えて育てられた養殖ブリである「かぼすブリ」。
かぼすの成分が魚の臭みを抑え、爽やかな風味が特徴です。
脂が上品であっさりと味わえるため、刺身や塩焼きで楽しむのがおすすめ。
「かぼすブリ」は冬に旬を迎え、11～3月頃に多く出回ります。

大分県のヒラメも有名な海産物です。
かぼすの果汁や果皮が含まれた飼料で育てられた「かぼすヒラメ」は、身が引き締まっており、淡泊で上品な甘味が特徴。
特に刺身やカルパッチョなどでいただくとおいしさが引き立ちます。
ヒラメの旬は秋から冬で、冬場には特に脂がのり、豊かな味わいが楽しめます。
一年中流通していますが、2～4月頃が一番おいしい時期です。

大分県を代表する海産物である「関あじ」。
大分県漁業協同組合の佐賀関支店に所属する漁師によって豊後水道で一本釣りされるブランドアジで、きゅっと引き締まった身とコリッとした歯ごたえ、とろけるような脂の旨みが絶品です。
刺身や寿司でいただくと、そのおいしさを最大限に味わえます。
7～9月に旬を迎えます。

「関さば」は、大分県漁業協同組合の佐賀関支店に所属する漁師によって、豊後水道で一本釣りされるブランドサバです。
身がしっかりして脂がのっており、濃厚な味わいが楽しめます。
秋になると特に脂のりがよくなり、12～3月にかけて旬を迎えます。

大分県では、「マガキ」や「イワガキ」、「イタボガキ」など、さまざまな種類の牡蠣が水揚げされています。

マガキ

「マガキ」はプリッとした食感と濃厚な旨みがあり、焼き牡蠣や牡蠣フライなどさまざまな料理で楽しめます。
11～3月に旬を迎えます。

イワガキ

「イワガキ」は、ミルキーで濃厚な味わいが特徴です。
5～8月が旬です。

イタボガキ

「イタボガキ」はフランスで好まれている品種で、独特の渋味と濃厚な旨みがあります。
9～11月に旬を迎えます。

大分県では、気候を活かして育てられたお茶やお酒も名産品として知られています。
特に有名なのは緑茶と麦焼酎です。

大分県は、温暖な気候や昼夜の気温差により、良質なお茶が育つ環境に恵まれています。
また、品質のいい茶葉を丁寧に加工する技術力の高さも特徴です。
特に「きつき茶」は全国的に人気で、甘味とコクがあり、香り高い味わいが魅力です。

大分県宇佐市は、麦焼酎の出荷量が日本一を誇ります。
地元の契約農家が栽培した麦だけを使用し、地産地消を重視した焼酎造りをしています。
味わいは幅広く、軽くて飲みやすいものから、麦の香ばしさが楽しめるものまで多種多様。
蔵元同士が切磋琢磨することで、日本中で愛される銘柄が数多く生まれています。

大分県には、伝統的な技術と職人の技が息づく工芸品が数多くあります。
ここでは、大分県の代表的な工芸品についてご紹介します。

大分県の竹細工である「別府竹細工」は、別府市で生産される伝統工芸品です。
主にマダケという竹を原料とし、職人が一本一本「編組（へんそ）」という技法で編み上げています。
全て手作業で作られるため、全く同じものはありません。
竹のしなやかさと強度を活かした美しい模様が特徴で、花籠や盛り籠といった日用品から、旅館の内装まで、さまざまな用途に使われています。

大分県杵築市では、熟練の職人が包丁を一本一本手作りしています。
素材には高品質な鋼が使われ、丁寧に研ぎ上げられた刃は、食材の繊維をきれいに断つことができます。
切れ味が鋭く、耐久性が高いため、プロの料理人からも信頼される品質です。

大分県には、豊かな自然と伝統が育んださまざまな名産品があります。
香り豊かなかぼすをはじめとする新鮮な野菜や果物のほか、「おおいた和牛」や「関あじ」といったブランド食材、麦焼酎や「きつき茶」などの飲み物まで、食の魅力が詰まっています。
また、長い歴史と職人の技が作り出す工芸品も魅力です。

めいぶつチョイスでは、こだわりの大分県の名産品を生産者から直接お届けしています。
気になる名産品が見つかったら、ぜひお取り寄せしてご自宅で味わってみてください！