加工肉の特徴は?
加工肉は、保存性の高さに加え、たんぱく質やビタミンなどの栄養素が含まれているのが特徴です。
それぞれ詳しく解説します。
保存性
加工肉は保存性が高く、一般的な賞味期限は3〜4週間程度。
生肉は数日で消費期限を迎える場合が多いですが、加工肉はまとめ買いができて便利です。
加工肉には保存性を高めるために添加物が使われています。
しかし、日本人の加工肉の摂取量は世界的に見ても少なく、平均的な摂取量の範囲内であれば、がんなどのリスクへの影響はほとんどないとされています。
参考:国立がん研究センター「赤肉・加工肉のがんリスクについて」
栄養素
加工肉は肉製品であるため、骨や筋肉などを構成するたんぱく質を多く含みます。
そのほかの栄養素としては、ブドウ糖をエネルギーに変換するビタミンB1や、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンCなどを含んでいます。
加工肉は大きく3種類に分けられる
加工肉は、大きくハム、ソーセージ、ベーコンの3種類に分けられます。
それぞれにどのような加工肉があるのか解説します。
ハム
ハムは、塩漬けにした肉を乾燥もしくは燻製した後、蒸気で加熱して作ります。
加熱せずにそのまま食べられるため、サラダに入れたり、忙しい朝に卵やトーストといっしょに食べたりするのに向いています。
代表的なハムの種類は次のとおりです。
ロースハム
ロースハムは、豚のロース肉を使った、日本では特にスタンダードなハムです。
適度に脂肪を含むため、しっとりとしたやわらかい食感を楽しめます。
ボンレスハム
ボンレスハムは、豚のモモ肉を使った、脂肪が抑えめで低カロリーのハムです。
脂肪が少ない分、あっさりとした味わいとなっています。
骨付きハム
骨付きハムは、その名のとおり、骨付きのモモ肉を加工したハムです。
骨に含まれる髄液(ずいえき)が肉に移るため、豊かな風味を楽しむことができます。
また、コラーゲンが豊富なのも特徴です。
ラックスハム
ラックスハムは、豚のロース肉を加工し、低温熟成させて作るハムです。
加熱されていないため、肉の旨みをしっかりと楽しめます。
ベリーハム
ベリーハムは、豚のバラ肉を加工したハムです。
脂肪分の多い部位であるため、脂の甘さやジューシーな食感を味わえます。
ショルダーハム
ショルダーハムは、豚の肩肉を加工したハム。
赤身が多く脂肪分が少ないため、さっぱりとした味わいで食べやすいのが特徴です。
プレスハム
プレスハムは、豚肉や牛肉などを混ぜ固めて作る、日本独自のハムです。
比較的簡単に作れる上、製造コストが安いため、戦後の高度成長期に普及しました。
混合プレスハム
混合プレスハムは、主原料である畜肉に魚肉を加えて、プレスハムと同様の製法で作られたハムのこと。
こちらも日本独自のハムです。
生ハム
生ハムは塩漬けにした豚のモモ肉を長期熟成して作るハムで、加熱を一切しません。
ヨーロッパの生ハムは塩漬け後に乾燥させるため、深みのある香りや旨みが特徴です。
一方、日本では乾燥させずに作る生ハムが多く、あっさりとした風味とみずみずしい食感が楽しめます。
ソーセージ
ソーセージは、挽き肉に食塩や香辛料などを入れて練り合わせた加工肉です。
使用する肉の種類や加工方法によってさまざまな種類に分けられ、食べ方のバリエーションも豊富にあります。
ここでは、代表的なソーセージの種類を紹介します。
フランクフルトソーセージ
フランクフルトソーセージは、調味した挽き肉に小麦粉やコーンミールなどを加え、豚の腸もしくはケーシング(ソーセージの原料を詰める袋)に詰めたソーセージのこと。
太さは20mm以上36mm未満です。
ウインナーソーセージ
ウインナーソーセージは、調味した挽き肉を羊の腸もしくはケーシングに詰めて作ります。
比較的小ぶりなソーセージで、太さは20mm未満です。
ボロニアソーセージ
ボロニアソーセージは、調味した挽き肉を牛の腸もしくはケーシングに詰めて加工したソーセージ。
太さが36mm以上あり、食べごたえがあります。
リオナソーセージ
リオナソーセージは、豚肉や牛肉といっしょに、グリーンピースやピーマン、にんじんなどを牛の腸に詰めて、スモークしてから茹でて作る大きめのソーセージです。
麦などの穀類や、ベーコンなどの肉製品のほか、チーズなどを入れる場合もあります。
ドライソーセージ
ドライソーセージは、調味した挽き肉を腸詰めした後に乾燥・熟成させて水分含有量を35%以下にしたソーセージ。
加熱せずにそのまま食べることができます。
セミドライソーセージ
セミドライソーセージは、ドライソーセージと同様の製法ですが、水分含有量が55%以下のものを指します。
ドライソーセージよりも水分が多い分、やわらかい食感が楽しめます。
レバーソーセージ
レバーソーセージは、挽き肉に細かく刻んだレバーを加えて作る、ペーストタイプのソーセージ。
加熱せずにそのまま食べることができます。
レバーペースト
レバーペーストは、牛や豚、鶏などの肝臓を茹でて裏ごしし、玉ねぎや調味料などを加えて練り合わせたもの。
食感がやわらかいので、パンやクラッカーに塗って食べるのがおすすめです。
ベーコン
ベーコンは、塩漬けにした豚のバラ肉を燻製して作る加工肉です。
ハムは燻製後にボイルやスチームを行いますが、ベーコンは燻製のみです。
ベーコンには、大きく分けて次の2種類があります。
ショルダーベーコン
ショルダーベーコンは、豚の肩肉を燻製して作るベーコン。
ベーコンの中で比較的脂肪が少なく、低カロリーなのが特徴です。
ロースベーコン
ロースベーコンは、豚のロース肉を燻製して作ります。
適度な脂肪分があり、やわらかい食感のベーコンです。
加工肉の種類別の違いや味わいを楽しもう
加工肉は種類が豊富で、味わいや食感もさまざまです。
作りたい料理に合わせて加工肉の種類を選んだり、新しい加工肉にチャレンジしたりすることで、日々の食事の幅が広がります。
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