ヨーグルトにはどんな種類がある?栄養素や健康メリットも紹介

ヨーグルトの種類

ブルガリアでは、長寿の秘訣ともいわれるヨーグルト。
日本でも、健康や美容のために毎日ヨーグルトを食べている人は多いと思います。

ヨーグルトは継続して食べることによって健康効果が出てくるといわれているため、さまざまな種類から自分の好みの味、食べるシーンに合った形状を選ぶのがポイントです。

ここでは、ヨーグルトの種類や含まれる栄養素について詳しくご紹介します。

ヨーグルトは牛乳を乳酸菌で発酵させたもの

ヨーグルトの基本的な原材料はシンプルで、「牛乳」と「乳酸菌」のみです。
生乳に乳酸菌を加えて発酵させたものをヨーグルトと呼び、「発酵乳」に分類されます。
なお、種類によっては、牛乳と乳酸菌のほかに甘味料や果汁、果肉などを原材料とするものもあります。

ヨーグルトの発酵のさせ方は、「前発酵」と「後発酵」の2つに分けられます。

ヨーグルトの製法

・前発酵:原材料に乳酸菌を入れ、タンクで発酵させてから容器に詰める
・後発酵:原材料を容器に詰めてから乳酸菌を入れ、容器の中で発酵させる

前発酵は一般的な食べるタイプのヨーグルト、後発酵は飲むタイプや果汁、果肉などを混ぜたタイプのヨーグルトを作るときに用いられます。

ヨーグルトの種類はさまざまある

ヨーグルトは、製法や形状によっていくつかの種類に分けられ、それぞれ食感や味わい、糖度などが異なります。

主な種類は次の5つです。

ヨーグルトの種類

・プレーンヨーグルト
原料の生乳を乳酸菌で発酵させた、スタンダードなプレーンヨーグルト。
やわらかな食感で、素朴な甘味と酸味が感じられます。

・ハードヨーグルト
生乳に乳酸菌を入れて発酵させた後、寒天やゼラチンで固めたタイプのハードヨーグルト。
発酵前に果肉や果汁などを混ぜることもあります。
プリンに似た滑らかな舌触りで、1食分が個別の容器に入っているものが多いです。

・ドリンクヨーグルト
発酵後のヨーグルトを攪拌(かくはん)し、液状にしたドリンクヨーグルト。
甘味をプラスしない商品もありますが、ほとんどは果汁や甘味料で飲みやすい甘さに仕上げられています。

ヨーグルトドリンクを飲む女性

・ソフトヨーグルト
ソフトヨーグルトは、発酵して固まったヨーグルトを攪拌(かくはん)し、滑らかにしています。
混ぜるときに果肉や果汁、甘味料を加えます。

・フローズンヨーグルト
発酵後の固まったヨーグルトに空気を含ませて冷凍したフローズンヨーグルトは、デザートなどに重宝します。
凍らせても乳酸菌は死滅しません。

ギリシャヨーグルトは普通のヨーグルトとは違う?

ギリシャヨーグルトは「水切り製法」で作られる点で、普通のヨーグルトとは異なります。

水切り製法とは、生乳を発酵させた後に水を切り、余分な水分や乳清を取り除く方法で、クリーミーで濃厚なヨーグルトに仕上がります。

ヨーグルトの健康メリットは?含まれる栄養素を紹介

ヨーグルトを食べ続けることで、さまざまな健康効果があるといわれています。

ヨーグルトを食べることで期待できる健康効果


  • 腸内細菌を多様化し、おなかの調子を整える
  • 腸のぜん動運動を促し、便通を改善する
  • 免疫力を高める
  • 歯や爪が丈夫になる
  • 美しい髪を育む
  • 細菌やウイルスなどの有害物質から体を守る
  • 口腔内環境を良好に保ち、歯周病を予防する
  • 内臓脂肪やコレステロールの数値を正常にする
  • 血管をしなやかに保つ
  • 目の健康を維持する

こういったヨーグルトの健康効果を引き出す栄養素は、次のようなものです。

乳糖

乳糖は炭水化物を構成する糖類で、グルコース(ブドウ糖)とガラクトースの2つの糖類が結合してできています。

哺乳類の乳に含まれ、小腸で分解・吸収されると脳や体を動かすエネルギー源に。
また、分解されずに大腸に達した乳糖は、ビフィズス菌や乳酸菌といった体に良い働きをする善玉菌のエサになり、乳酸や酢酸、酪酸を産生します。
すると、体に悪い働きをするといわれる悪玉菌の増殖を抑えて、腸内環境を良い状態にしてくれるのです。

もし、乳糖を含む食品をとると下痢や腹痛、おなかの張りなどが起こるようなら、小腸での分解能力が低いために大腸に負担がかかる「乳糖不耐症」の可能性があるといわれます。
ヨーグルトは乳糖不耐症を起こさないことがわかっているため、ほかの乳製品の代わりに積極的にとるといいでしょう。

たんぱく質

たんぱく質は、筋肉や髪、皮膚、歯、爪、臓器など、体を作るさまざまな成分の材料になる栄養素です。
ホルモン・酵素・抗体など、体を調整する物質を作るのにも欠かせません。

ヨーグルトの原料である生乳のたんぱく質は、アミノ酸の含有バランスが良いたんぱく質で、栄養価に加えて消化が良いのもポイントです。

ビタミン(A、B1、B2)

ヨーグルトに含まれるビタミンには、ビタミンA、B1、B2があります。

脂溶性ビタミンであるビタミンAには、目や粘膜を健康に保ち、免疫システムを活性化させる働きがあります。
また、ビタミンB1は糖質の代謝を、ビタミンB2はたんぱく質・脂質・糖質という3大栄養素の代謝を助け、それらがエネルギーに変わる際に必要不可欠な栄養素です。

脂肪

脂肪というと肥満の原因のように思われがちですが、炭水化物、たんぱく質と並ぶエネルギー産生要素で、すぐにエネルギーに変わる効率の良さが特徴。

もちろん、脂肪のとりすぎは健康を害する原因となるため、適正の範囲で食べるようにしてください。
気になる人は、低脂肪のヨーグルトを選ぶのも◎。

カルシウム

カルシウムは、骨や歯を作り、筋肉の収縮や神経の安定を助けるミネラルで、子供の成長にも重要な役割を果たします。

ヨーグルトを含む乳製品にはカルシウムが多く含まれ、ほかのカルシウム含有食品より吸収率が高いです。
また、納豆や野菜と比べてヨーグルトは一度の摂取量も多くなることから、効率的にカルシウムをとることができます。

ヨーグルトを食べる女性

ヨーグルトに含まれる「プロバイオティクス」とは?

腸内細菌叢(※)のバランスを改善することで、健康に良い影響を与える生きた微生物を、プロバイオティクスといいます。
その代表格が、ヨーグルトに含まれる乳酸菌です。

プロバイオティクスには、次のような好影響が期待できるといわれています。

プロバイオティクスに期待される効果

・腸内細菌叢を正常化する
・便秘・下痢を改善する
・中性脂肪値、LDLコレステロール値の低下
・アレルギーへの抵抗力を高める

※ 腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう:腸内フローラ)とは、腸内に棲むさまざまな種類の細菌のかたまりのこと。細菌の種類が多様であるほど、健康に好影響を与えるといわれる。

ヨーグルトはどれを食べても同じ?自分に合ったものを見つけよう

販売されているヨーグルトにはさまざまな種類があるので、どれを選べばいいかわからない…と思ったことがある人もいるのでは?

ヨーグルトに含まれる乳酸菌にはさまざまな菌種があり、商品によって含まれる菌種が異なります。
また、乳酸菌の働きは菌種によって異なるため、食べるヨーグルトによって得られる健康効果にも少しずつ違いがあるといわれます。

複数種類の乳酸菌をとることによって体に問題が起きることはないので、いろいろなヨーグルトを試して自分の体に合うものを見つけていくのがおすすめです。

なお、乳酸菌が腸内に棲んでいられる期間には限りがあり、永遠に棲み付くことはありません。
そのため、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の効果を実感するには、継続的に食べることが大切です。

ヨーグルトを毎日食べるならおいしいものが一番!

おいしくて健康にも良いヨーグルトは、製法や形状によってさまざまなタイプがあるので、食べるシーンに合わせて選べるのが魅力。
また、ヨーグルトの健康効果は、食べ続けることによって発揮されるといわれるので、毎日食べるならおいしく食べられるヨーグルトを選びたいですよね。

めいぶつチョイスでは、機能性とおいしさにこだわって作られたヨーグルトを生産者から直接お届けしています。
スタンダードなヨーグルトはもちろん、飲むヨーグルト、ギリシャヨーグルトなど、お好みに合った種類をお選びいただけますので、ぜひチェックしてみてください!